リズム運動でセロトニンを活性化する

一定のリズムで筋肉を収縮させたり弛緩させたりし同じ動作を繰り返す運動をリズム運動と言います。

リズム運動をするとで、セロトニン神経が活性化し、脳内のセロトニンが増加することが分かっています。

身近なリズム運動で言えば「歩行」、「咀嚼」、「呼吸」等になります。デスクワークが中心の生活の人は、運動する時間をつくり、できるだけリズム運動を取り入れて、脳内のセロトニンを増やしましょう。

リズム運動を行うことでセロトニンの分泌が促進されます。

このセロトニンは、私たちの気分やメンタルの状態を大きく左右する神経伝達物質です。

つまり、セロトニンが不足すると、不安や憂うつな気持ちが強くなり、イライラして怒りの感情が大きくなるなどの状態になります。

逆を言えば、リズム運動によってセロトニンを増やすことでストレスに負けないメンタリティの強化やうつ病や不安障害にも効果があります。

このリズム運動は、有酸素運動全般が当てはまるのですが、ランニングやジョギングなどはリズムを意識してテンポ良く走る事でセロトニン増加につながります。

またスピードは上げすぎず、疲れない程度に行うことがポイントです。

日中にリズム運動を行うことで、日光を浴びることにもなり、セロトニンを増やすには大きな効果を期待できます。

ジョギングは定番のリズム運動で、とくに意識しなくてもリズム感が生まれやすいです。走るスピードによりますが、リズムもとりやすく、セロトニン神経を鍛える高い効果が見込めそうです。

また、朝にジョギングをすれば太陽の光を浴びることになり、セロトニンの生成がうながされるので一石二鳥です。

朝日を浴びながらジョギングをして、そのあとは朝食でトリプトファン、ビタミンB6、糖分をしっかり摂ることをやればセロトニンの量は間違いなく増えます。

「噛む」こともセロトニンを増やす

咀嚼(そしゃく)のリズム運動といって、噛むという行為も非常にいいことが分かっています。よくスポーツ選手が試合中に、ガムを噛んでいますよね。あれは、噛むというリズム運動によってセロトニンの分泌が盛んになり、ネガティブな気持ちや不安な気持ちを解消するという目的もあるのです。

他には、カラオケも、息を吐くという腹筋のリズム運動になるので良いことが分かっています。30分間ほどの一人カラオケなども効果があります。

リズム運動を取り入れて、セロトニンを増やすことによってメンタル疾患を予防する効果もあります。

特にうつ病や不安障害などには大きな効果がありますので、ぜひリズム運動を実践してみましょう!

葉酸について

葉酸は、1941年にホウレンソウの葉から発見されました。そのため、ラテン語で「葉」を意味する「folium」から「folic acid=葉酸」と名付けられました。

葉酸の効果

近年の研究で、葉酸は細胞の中で、動脈硬化の危険因子であるホモシステインと呼ばれるアミノ酸を、血液中のコレステロール値を下げることで知られるメチオニンと呼ばれるアミノ酸に変換する反応を助ける働きもあることが明らかになりました。

ホモシステインは、新たな動脈硬化性疾患の危険因子として注目されている物質。葉酸やビタミンB12、ビタミンB6はホモシステインの産生を抑制することがわかっています。最新の研究では、これらのビタミン摂取による血中ホモシステイン値の低下が、虚血性心疾患の予防につながると大きな期待が持たれています。

2017年現在、葉酸の過剰摂取による疾患は認められていません。
たとえ、必要摂取量を多少超えててしまっても、葉酸は水溶性ビタミンなので、過剰分は尿の中に排出されてしまいます。
敏感にならず、積極的に摂取することが大切です。

赤血球の生産を助ける葉酸の不足は、生活習慣病などの心血管系疾患や、悪性の貧血(巨赤芽球性貧血)を引き起こす原因のひとつとされています。
また、細胞の産生を助けるそのはたらきから、細胞分裂の盛んな箇所で欠乏症状が現れやすいことが知られています。代表として、免疫機能減衰、消化管機能異常などがあげられます。

このほか、お酒を大量に飲む人、アスピリンや避妊薬のピルを飲んでいる人も欠乏しやすくなるので、十分な摂取を心がけましょう。
お母さんや赤ちゃんだけでなく、葉酸は、人の体にとって必要な栄養素なのです。

「葉酸」が多く含まれる食品

葉酸は、ほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜に多く含まれています。
その他にも、レバーや豆類など、日常、口にするものから摂ることができます。
しかし、水・熱・光に弱いため、調理で栄養を損失してしまうことが多く、ふだんからこれらの食材を食べていても、不足がちになってしまいます。

葉酸の栄養所要量は、推定平均必要量が 200 μg、推奨量が 240 μg、上限量が 1,000 μg(いずれも成人男女)とされています。(ラングマン人体発生学第10版)ただし、妊娠期および授乳期にはさらに推定平均必要量として +170 μg、+80 μgを、推奨量として +200 μg、+100 μg を付加することが目安とされています。

また、厚生労働省は、妊娠を計画している女性に望ましい量は1日400μg、妊婦への推奨量は440μgとしています。
葉酸400μgを摂るには、ほうれん草なら約200g、1把分に相当します。

食材や献立、また調理法を工夫し、葉酸を十分にとれる食事を目指しましょう。