日光浴とセロトニン

日光浴をすることでセロトニンを活性化する

太陽光の紫外線はしみやしわなど美肌や健康にはデメリットがあるというのは正しい情報なのですが、紫外線を適度に浴びる事は、美肌にも健康にも大切なことなのです。

たまには、日焼け止めなしの日光浴が効果的です。自律神経を整えるためにも太陽の光は必要不可欠なのです。

脳から分泌される睡眠ホルモンであるメラトニンは、セロトニンが原料となっており、日中に太陽光を浴びてセロトニンを作ることが、体内時計や自律神経を正常な状態にするためには重要であるとされています。ストレスやうつの症状を防ぐためにも、太陽の光を浴びることが大切ですから、日焼けが嫌だからといって、いたずらに太陽の光を避けることは精神衛生上も好ましくありません。

日陰でも30分ほど日光浴すれば効果があります。
とはいえ、ビタミンDやセロトニンの活性化ために無理にでも夏の炎天下の太陽の光を浴びなければいけない、という訳ではありません。実は、ビタミンD、セロトニンともに、太陽の光を浴びると言っても、「日焼けをするほどの本格的な日光浴」が必要なのではなく、日本が位置する緯度を鑑みた場合、夏の場合は約30分間日陰で過ごせば、平均的な食生活で摂取するビタミンDと合わせれば充分ですし、セロトニンの分泌量も問題ありません。
ただし、冬の紫外線が弱い時期は高緯度地域ほど太陽光を長く浴びる必要があり、例えば札幌であればおよそ76分ほどの日光浴が必要になるそうです(国立環境研究所と東京家政大学の共同研究による)。

どうしても、日光浴と聞くと、真っ黒に日焼けをしてしまうようなイメージを抱いてしまい、肌の老化の原因となる思いがちですが、セロトニンを活性化し、健康のための日光浴はより手軽であるので、木陰で気持ちよくリラックスして太陽の光を浴びるのが良いですね。