今回は少し話が脱線しますが、沖縄料理について記事を書きます。
沖縄料理は健康で美容にもいい
沖縄は長寿の県として有名ですが、あまりせかせかしないで、楽天的な県民性のほかに、その独特の料理文化にも、健康や美容の秘訣が隠されているようです。
紫外線が強く、雨が多い沖縄は、緑黄色野菜がよく育つことで知られています。そのため、ゴーヤーチャンプルーをはじめとする炒め物や、汁物、煮物などが食卓に並び、野菜を多く摂る習慣があります。緑黄色野菜には、紫外線対策や免疫力の維持に欠かせないビタミンCや、不足すると夏風邪をひきやすくなってしまうビタミンAとして体内で働くβ-カロテンなどが多く含まれます。
汁物の具の海藻類として、沖縄ではアーサと呼ばれる、アオサがよく使われます。アオサはβ-カロテンを多く含み、食物繊維が非常に豊富です。
野菜の煮物のほかに、煮る料理で有名なのが、ラフテーという豚肉の角煮です。豚肉は糖質をエネルギーに変えたり、疲労を回復させたりするビタミンB1が豊富なので、夏バテ対策にとても有効です。また、肌を健康に保つコラーゲンも多く含まれています。
一般的な豆腐とは製法が異なる島豆腐や、ピーナッツから作られるジーマーミ豆腐など、沖縄料理は豆腐にも特徴があります。大豆などの豆類や、ピーナッツなどの種実類に多く含まれるビタミンEには抗酸化作用があり、紫外線対策、老化防止、血行促進などの効果が期待できます。
紫外線対策に有効なビタミン
ビタミンCと同じく抗酸化作用がある栄養素として、アーモンドやナッツ類、コーン油などに多く含まれているビタミンEがあります。ビタミンEには血行をよくするはたらきもあるので、肌のハリを保つことができます。また、古い細胞から新しい細胞へと変わる新陳代謝も促します。
ビタミンAも抗酸化作用がある栄養素のひとつで、さらに皮膚や粘膜の健康を維持するはたらきもあります。β-カロテンという栄養素が必要に応じて体内でビタミンAに変わるので、効率よく摂取するには、β-カロテンが豊富な緑黄色野菜などを食べるとよいでしょう。
ご紹介したビタミンA、ビタミンC、ビタミンEは、老化を防ぐのに効果的な栄養素です。夏に肌のトラブルが気になったら、外食するときや献立を考えるときなどには、この3種類のビタミンをぜひ思い出してください。
参考文献
『食品成分表2015年版(七訂)』女子栄養大学出版部